倉渕にメロン水耕栽培施設/令和6年度開設へ

(2023年12月31日)

ビニールハウス内の水耕栽培槽

障害者就労支援で

高崎市が障害者就労施設として倉渕町川浦に建設を進めているメロン水耕栽培施設の一部が完成し、12月19日に関係者に公開された。

 

付加価値の高いメロンを栽培、販売することで障害者が得られる賃金が向上し、障害者と家族の支援を目的としている。

メロンは温室での水耕栽培で、ビニールハウスは約1000㎡、管理棟・作業所が350㎡。利用者(障害者)の定員は20人を予定。

 

ビニールハウスの水耕栽培は東京都町田市で実績があり収穫量の多い「町田式水耕栽培槽」を導入した。この方式は、メロンの根がしっかりと張り、品質の高いメロンが収穫できるという。

ハウス内には16槽の水耕栽培槽が設置されたレーンが3列あり、1回の収穫は1レーン当たり480個で、高崎市は試験栽培をしながら、令和6年度中の本格運用をめざす。播種から収穫までのサイクルは3カ月から4カ月で、1年間に3回の収穫ができるという。3レーンを年3回転させて収穫することで、年間で4500個ほどの収穫を見込む。

またビニールハウスの暖房には、倉渕地域の森林資源を燃料にした木質バイオマスボイラーを採用し、地域資源の活用と森林整備に寄与する。烏川流域森林組合が燃料の薪を提供する。

 

高崎市の富岡賢治市長は「農業と福祉の連携によりメロンを栽培し、高崎の名産となるようにしたい」としている。

 

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