「私たちはこの日を忘れない」3・11訓練

(2016年03月11日)


高崎市等広域消防局

 東日本大震災から5年目の3月11日、高崎市等広域消防局は「この日を忘れない」との思いを込めた訓練を、中央消防署屋外訓練場で実施した。
 訓練が始まる前に、参加した約70人の消防隊員は、東北地方の方角を向き黙とうを捧げ、犠牲者を悼むとともに消防の職務をかみしめた。
 訓練の想定内容は、5年前に発生した一般住宅と中高層建物の火災を踏まえたもので、ポンプ車、はしご車など消防車両7台が出動。逃げ遅れた人の救助と消火活動を7つの隊が連携して行った。救助活動を援護する放水など、現場状況を把握しながら指揮され、迅速で的確な機器操作など、訓練は目をみはるものだった。
 高見澤朗局長は「災害はどんなかたちで起こるかわからない。発生した場所で全く様相が違う。想定外の災害があらゆる所で発生した。私たちはこの日の震災を忘れないために、そして私たちの活動を更に充実させるために、毎年、訓練を行ってきた。私たちの役割は災害に合われた住民の安全を迅速に確保し、安心、安全を保つことだ。そのために想定外を想定内にするために訓練する必要がある。各人が現場で対応できる“引き出し”を多く持っていることで任務を遂行できる。徹底した日々の訓練が必要だ。高いレベルの危機意識を強く持ち、今日の訓練を検証し、次の戦術を練り上げてください」と隊員に指示した。

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