子ども達の歓声がふたたび

(2016年03月28日)


観音山公園ケルナー広場開園

 高崎市が観音山カッパピア跡地で進めていた観音山公園の一部となるケルナー広場が完成し、26日に開園した。大勢の家族連れが集まり、平成15年カッパピアが閉園して以来、十数年ぶりにこの場所に子ども達の歓声が戻った。
 ケルナー広場にはドイツの遊具デザイナー、ハンス・ゲオルグ・ケルナーさんが設計した大型遊具が設置され、子ども達を楽しませている。ケルナー広場は斜面の高低差を利用して二つの広場に分かれ、上の広場は童話「ヘンゼルとグレーテル」、下の広場は驚きをテーマにし、二つの広場をトンネル型滑り台がつなぐ。ヘンゼルとグレーテルのように困難を乗り越えてほしいというケルナーさんの思いが込められている。遊具に登るのを親が手伝わず、子どもたち自身の力で達成できるよう、体力に応じた遊び方ができるように工夫されている。
 ケルナー広場の遊具は、子ども達の冒険心をかりたて、ちょっと危ない遊びの中で、たくましさを培う。地面は厚い小砂利の層となっており、ケガの防止が配慮されている。ケルナー遊具の設置は、時をつむぐ会が高崎市に熱心に働きかけてきた。トンネル型滑り台は下からの逆走をさせないなど、開園時間中は時をつむぐ会のスタッフが開園時間中は常駐し、目を配っている。同会代表の続木美和子さんは「ケルナーさんがこの場所に合わせて遊具の構想をしてきた。幼稚園、保育園の活動にも利用してほしい。青空の下で子育てができる場所としてがんばっていきたい」と意欲いっぱい。富岡市長は「25m8レーンと水遊びのプールを整備し来年度に開園させたい。週末、祭日には市内循環バスぐるりんを臨時運行させたい」と話している。プールは不審者の入場防止の観点から有料とする考え。
 片岡町から子ども達と来園した上原充裕さん(36歳)は「カッパピアは自分にとっても思い出の場所。観音山には子ども達と散歩に来ています。無くなった後、何ができるか楽しみにしていました。珍しい遊具があっておもしろそうですね。これからも子ども達と遊びに来たいと思います」と笑顔で話していた。

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