ビックカメラが接戦制し単独首位 女子ソフト

(2017年05月21日)

好投する上野投手
6回裏スクイズはセーフに
1回裏円陣を組む太陽誘電の選手

太陽誘電に2-0/高崎ダービー

 女子ソフトボールの日本リーグ1部・第3節2日目、ビックカメラ高崎ビークイーンと太陽誘電ソルフィーユの高崎ダービーが5月21日、前橋市民球場で行われ、ビックカメラが2-0で接戦を制した。
 午前中の試合でトヨタ自動車が負け、リーグ1位2位の直接対決となった一戦。これに勝てば、ビックカメラは単独首位に、太陽誘電はビック、トヨタと並び首位に浮上する。どちらも負けられない戦いは、ビックカメラ・上野由岐子、太陽誘電・藤田倭の両エースが先発し、首位攻防戦にふさわしい息をのむ投手戦になった。
 試合は両投手とも走者を出すものの、要所を締め互いに点を許さない展開に。試合が動いたのは終盤の6回裏ビックカメラの攻撃。この回先頭の市口がレフト前ヒットで出塁すると、野手選、バントで1死2・3塁に。ここで昨日の最優秀選手・糟谷は敬遠。1死満塁で6番植木の1球目がワイルドピッチになり、ビックカメラが思わぬ形で先制する。植木は直後にすかさずスクイズ。3塁走者の内藤が本塁に突っ込むと、きわどいタイミングがセーフになり2点目を奪う。これを最終回、上野がきっちりと抑え、2-0でビックカメラが太陽誘電を下した。
 この結果、ビックカメラは7戦全勝で単独首位に、太陽誘電は5勝2敗となり3位をキープしている。
 試合後、ビックカメラ高崎・岩渕有美監督は「挑戦する気持ちが点を取る執念につながった。厳しい戦いが続くが、チーム全員で一戦必勝していきたい」と意気込みを語った。
 見事完封勝利を飾り、この試合の最優秀選手になった上野投手は「初回からランナーを背負ったが、冷静に対処することができ、勝てて良かった。強いチームとの戦いが続くが、集中力を切らさず、この勢いをぶつけていきたい」と話した。
 日本リーグはまだ序盤。ビックカメラ、太陽誘電とも今後も優勝争いの中心で戦いを繰り広げる。両軍は9月10日(日)、城南野球場で再び激突する。熱い戦いを期待したい。(G)

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