大林監督「あと30年続けたい」

(2019年03月25日)


観客の拍手に応える大林監督

第33回高崎映画祭授賞式

第33回高崎映画祭が3月23日に開幕し、4月7日までの会期中に60本の作品を上映する。

24日に群馬音楽センターで授賞式が行われ、受賞者が受賞の喜びと高崎映画祭への思いを語った。

最優秀助演男優賞の東出昌大さんは「愛がある映画祭に参加できて本当にうれしい」、最優秀主演男優賞の池松壮亮さんは「未来に価値ある映画を残していきたい」と、喜びを語った。

 

最優秀監督賞の瀬々敬久監督は、「自分たちが作りたい映画を作ってきた」と述べ、高崎映画祭の「見たい映画を見る」という理念に思いを重ねた。

最優秀作品賞の塚本晋也監督は、受賞作「斬、」の出演者・スタッフと登壇し、塚本監督はじめスタッフも受賞の喜びを語った。

 

『花筐/HANAGATAMI』で特別大賞を受賞した大林宣彦監督は車椅子で登壇し、出演者・スタッフとともにロケ地の唐津市から映画製作プロジェクトのメンバーも、この作品への情熱を語った。

大林監督は「40年かかってようやくできた。平和を伝えるフィロソフィーが本当のふるさと映画になる」と、作品にこめた平和への思いを繰り返し語った。大林監督は、この映画のクランクイン直前の2016年8月に肺がんで余命宣告を受けたが、この授賞式の舞台で健在ぶりを見せた。監督は「あと30年、映画を作り続けたい」と意欲いっぱいだった。

 

 

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