倉渕の“はんでぇ米”が豊かに実りました

(2016年10月21日)

左から戸塚和史さん、村上洋子さん、戸塚あかりさん


山からの湧水があふれる
実りの秋

水と空気と太陽と…

実りの秋。倉渕は今、田が黄金色に染まり、はぜ掛けした稲穂が美しい田園風景を見せている。周囲を山に囲まれた倉渕では山からの清らかな湧水が田に流れ込み、昼と夜の寒暖の差が大きく、豊かな自然が質の良い米を育てる。戸塚和史さん(31歳)は兼業農家に生まれ育ち、子どもの頃から農業に親しんできた。専業農家に転身して5年。今、天日干しによる「はんでぇ米」を丁寧に育てている。
 
天日干しによる“はんでぇ米”
「この地域では天日干しした米を“はんでぇ米”とか“はんで米”“はぜかけ米”等と言います。稲穂を下にして約3週間、太陽の下で干すんです。穂を下にすることで甘みが下がるとも言われますが、機械で乾燥させたものより断然、旨味、甘味が凝縮されます」。バインダーで刈り取った稲を、和史さんが一束一束集め竿に掛けていく手間のかかる作業だ。
 
水見守り隊が活躍
今年7月に訪れた際、湧水口に案内してもらうと真夏でも冷たい水が、山裾から豊かに湧き出でていた。水の管理に当たるのは、地域のお年寄り6名からなる「水見守り隊」だ。和史さんの父、茂さんは農家の高齢化に伴い、休耕田にならないよう農家から米作りを依頼されるようになり、今では2町歩を超える田を預かっている。「はんでぇ米を一度食べると他のお米が食べられなくなるとお客さまが買いにきます。肥料は田んぼから出た稲わら等は田んぼに返すエコ農業が基本です」と話す。
今後は和みの米(なごみのこめ)という名称を付けてブランド米として、より多くの方々に届けたいという。
 
安心安全な特別栽培米
現在、戸塚さんの作るはんでぇ米は、予約注文を受け付けている。はんでぇ米は、低温管理(13℃)を徹底し、届ける分のみをその都度、精米する。戸塚さんの心意気に感銘を受け、注文受付と配達を担当している村上洋子さんは、この秋、たくさんの虫たちが飛び交う田んぼの稲刈りを手伝う中で「地域で育った米を食べることは、地域を応援する事でもある。冷めても美味しいはんでぇ米。是非、一度お試しください」と広報活動を協力する。倉渕町のはんでぇ米。高崎の安心安全な特別栽培米として、希少価値があることは間違ない。
 
倉渕・はんでぇ米…1㎏1500円。
※2㎏~ご贈答用のパッケージ承ります
予約・問い合わせ:TEL080-4593-1452(村上)

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