第34回高崎映画祭受賞理由(4)

(2020年01月16日)

『最初の晩餐』©2019『最初の晩餐』製作委員会
『半世界』©2018「半世界」FILM PARTNERS

最優秀助演女優賞・最優秀助演男優賞

最優秀助演女優賞

『最初の晩餐』斉藤由貴

受賞理由

長年連れ添った夫と、固い絆で結ばれた自負が宿る凛とした妻の姿は美しく、いつまでも瞼に焼きつく。妻として、母として乗り越えてきたもの、大切にしまいこんできた想いが、柔らかな物腰の奥に光る。人を信じることの尊さ、そして愛を注ぐことで生まれる新しい未来が、この母から見えてくる。揺るぎない存在感と繊細で確かな表現力が高く評価された。

 

最優秀助演男優賞

『最初の晩餐』窪塚洋介

高崎映画祭受賞歴=第16回(2002)最優秀主演男優賞『GO』

受賞理由

二つの家族がある日一つの家族になった東家の長男を演じる。自身もまた家族を持ち、父となった彼が、十数年ぶりに実家の戸を開けた時、彼が生きてきた年輪がその体の隅々から滲み出る。圧倒的な存在感と豊かな人間像に舌を巻く。くわえて、立ち位置を見据えた役作りと抑えの効いた演技力で、この物語を牽引している。鋭い洞察力と確かな表現力が高く評価された。

 

最優秀助演男優賞

『半世界』渋川清彦

受賞理由

それぞれの人生を歩んできた同級生3人が再び交錯することで動き出す物語において、その中軸を支える位置付けの光彦を好演している。地元で父親の製炭所をついだ主人公・紘と同じく、光彦もまた父の代からの自動車販売店を継いでいるが、老いた家族を養いまとめる彼は、誰よりも地に足をつけて生きていることがわかる人物だ。自分の意思で道を選択し、常に人と向き合ってきたであろうその人となりの奥深さが、わずかな言葉と鋭い視線の先に見て取れる。光彦を介する事で、それぞれの心の機微がより鮮明に映し出されてもいる。緩急ある演技力と物語を底支えする役作りが高く評価された。

 

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