GPSで徘徊高齢者の早期発見を

(2015年09月22日)

高齢者の見守りを拡充

 GPSシステムを利用し、認知症の徘徊で所在不明になった高齢者を発見する救援システムを高崎市は、10月1日から開始する。
 高崎市は、これまで孤独死ゼロをめざし、高齢者世帯への安否センサーや高齢者からの生活相談の対応を、「高齢者あんしん見守りセンター」で実施しているが、このGPSによる「はいかい高齢者救援システム」も同センターによって運用される。
 このGPS機器は、介護認定の有無を問わず、徘徊行動が見られる65歳以上の高齢者を介護している家族や、介護事業者に無償で貸し出される。
 徘徊行動が見られる高齢者の衣服や持ち物などに、GPS装置を装着し、24時間365日の見守りを行うもので、高齢者が所在不明になり、家族から、問い合わせが合った場合には、すぐに居所を連絡し、保護に向かってもらうことができる。また、家族がすぐに行けない場合には、見守りセンターの職員が駆けつけることになっている。家族の同意があれば、所在不明者の発見、保護に高崎警察署の協力が得られることになっている。
 高崎市によれば、この制度の特徴は、機器の貸与から救援活動まで自治体が無償で行う、高齢者本人の介護認定の有無を問わず利用できる、一般家庭だけでなく介護事業者も含む点で、こうした制度基準は県内では高崎市が初めてとしている。

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